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【新日鐵住金】ハイブリッド商品(劣後ローン)予備格付新規:A ニュースリリース | 日本格付研究所 JCR 15d0121

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15- D- 0121 201 5 年 5 月 1 5 日

株式会社日本格付研究所(J C R)は、以下のとおり信用格付の結果を公表します。

新日鐵住金株式会社

(証券コード:5401)

【新規】

劣後ローン予備格付 A ■ 格付事由

【発行体概要】

日本の鉄鋼業界をリードする存在で、自動車用鋼板、シームレスパイプなど競争力の高い製品を幅広く抱 える。技術力、営業力、優良な顧客群など事業基盤が強固であり、海外での事業展開も進んでいる。特に、 自動車用鋼板では主要な自動車生産国でグローバルに供給できる体制を構築している。

事業環境の好転に加え、統合効果が徐々に発現し、業績の回復が続いている。16/ 3 期は原油価格低下に 伴いシームレスパイプの販売が弱含むものの、他の需要は底堅い見通しであり、海外事業の収益改善などに よって増益基調を維持する見込みである。

利益の蓄積を中心に自己資本が増加するとともに、資産圧縮などの自助努力によって有利子負債の削減が 進み、財務構成は大幅に改善した。今後、国内製鉄所の競争力強化に向けた投資を増やす計画であるが、も う一段の財務改善を目標としており、当面は良好な財務内容が維持されると見られる。

【ローンの格付事由】

本件は、当社の 100%出資子会社 NS Preferred C apital L imited が 06 年 11 月に発行した劣後特約付ユーロ 円建優先出資証券(既存優先出資証券)の借り替えのために実行が予定される、劣後特約付ローン(本ロー ン)を対象とする予備格付である。J C R では、本件予備格付を長期発行体格付から 2 ノッチ下とした。

J C R では、劣後ローンを含むハイブリッド証券の格付において、①繰延条項に基づき利息・配当が繰延べ られる可能性が「デフォルト(債務不履行)」に陥る可能性よりも通常高いこと(繰延べの可能性)、②一般債務 よりも借入人破綻時の請求権順位が劣後しており、回収可能性が低いこと(劣後性)―に着目している。

借入人破綻時における本ローンの請求順位は最優先株式と同等で全負債(本ローンを含む本ローンと同順 位の劣後債務を除く)に劣後する。また、利払いに関して任意停止条項が定められている。利払いが停止され る可能性は、借入人の財務状況などを勘案すると現状低いとJ C R ではみている。このような劣後性と繰延条 項を勘案し、長期発行体格付とのノッチ差を決定した。

【ローンの資本性評価とその事由】

本ローンの資本性は「中」、「50」に相当すると判断した。

J C R では、ハイブリッド証券の資本性評価にあたり、「元本の償還義務、満期がない点」、「配当の支払い 義務がない点」、「破綻時の請求権順位が劣後している点」を勘案している。

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済義務、満期の評価に織り込んだ。この判断には、当社からのヒアリングにより、本ローンの位置づけを 含 めた 今後 の財 務運 営方 針を 確認 でき たこ とや 、借 入人 がこ れま で長 期に わた り、 金融 市場 にお いて 投資 家、債権者との良好な関係を維持し、信認を得てきたことなどが踏まえられている。また、本ローンの借り 入れ自体が、既存優先出資証券のリプレイスメント規定通りではないものの、シニア債権者の利益に配慮し た実質的なリプレイスメントの履行と J C R で見做していることも反映された。

利息については、強制停止条項を備えないことが普通株との類似性を弱めている。しかし、任意停止条項 が定められており、ストレス時には利息を停止しうるメカニズムは備えている。これら弁済期限や利息停止 にかかる仕組みに加え、破綻時における請求権がシニア債務より劣後していることなどを勘案している。

な お、本 ロー ンの利 率ステッ プアッ プ幅 が累計 100bp と なるま での 期間が 20 年以 下とな った 時点で 、 「低」、「25」への資本性評価の引下げを検討する。

(発行体担当)涛岡 由典・水川 雅義 (ハイブリッド証券担当)炭谷 健志・杉浦 輝一 ■ 格付対象

発行体:新日鐵住金株式会社 【新規】

対象 借入額 実行日 弁済期日 利率 予備格付

劣後ローン 3, 000 億円 2015 年 7 月 21 日 2075 年 7 月 19 日 (注) A (注) 実行日から10 年間は、6 ヵ月円IC E L IBORに実行時におけるスプレッド(当初スプレッド)を合計した利率。

実行日から 10 年経過以降は 6 ヵ月円 IC E L IBOR に当初スプレッドおよび 0.25%のステップアップ金利を合計 した利率、実行日から 25 年経過以降は 6 ヵ月円 IC E L IBOR に当初スプレッドおよび 1. 00%のステップアップ 金利を合計した利率。

期限前弁済 : 実行後 5 年経過後の期限前弁済

税制事由、資本性事由による期限前弁済 リプレイスメント : 意図の表明なし

利息任意停止 : 借入人の裁量で可能 累積・非累積 : 累積

請求順位 : 全負債(本ローンを含む本ローンと同順位の劣後債務を除く)に劣後

【参考】

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格付提供方針に基づくその他開示事項

1. 信用格付を付与した年月日:2015 年 5 月 14 日

2. 信用格付の付与について代表して責任を有する者:島田 卓郎

主任格付アナリスト:涛岡 由典

3. 評価の前提・等級基準:

評価の前提および等級基準は、J C R のホームページ(http:/ / www. jcr. co. jp)の「格付方針等」に「信用格付の種類

と記号の定義」(2014 年 1 月 6 日)として掲載している。

4. 信用格付の付与にかかる方法の概要:

本 件 信 用 格 付の 付 与 にか か る方 法 の 概 要 は、 J C R の ホ ー ムペ ー ジ ( http:/ / www. jcr. co. jp) の 「 格 付 方針 等 」 に 、

「コーポレート等の信用格付方法」(2014 年 11 月 7 日)、「鉄鋼」(2012 年 3 月 26 日)、「ハイブリッド証券の格付に

ついて」(2012 年 9 月 10 日)、「ハイブリッド証券の資本性の評価について」(2006 年 9 月 1 日)として掲載してい

る。

5. 格付関係者:

(発行体・債務者等) 新日鐵住金株式会社

6. 本件信用格付の前提・意義・限界:

本件信用格付は、格付対象となる債務について約定通り履行される確実性の程度を等級をもって示すものである。

なお、本件劣後ローンにつき、約定により許容される利息の支払停止が生じた場合、当該支払停止は「債務不履

行」に当たらないが、J C R では債務不履行の場合と同じ「D」記号を付与することとしている。

本件信用格付は、債務履行の確実性の程度に関しての J C R の現時点での総合的な意見の表明であり、当該確実性

の程度を完全に表示しているものではない。また、本件信用格付は、デフォルト率や損失の程度を予想するもので

はない。本件信用格付の評価の対象には、価格変動リスクや市場流動性リスクなど、債務履行の確実性の程度以外

の事項は含まれない。

本件信用格付は、格付対象の発行体の業績、規制などを含む業界環境などの変化に伴い見直され、変動する。ま

た、本件信用格付の付与にあたり利用した情報は、J C R が格付対象の発行体および正確で信頼すべき情報源から入

手したものであるが、当該情報には、人為的、機械的またはその他の理由により誤りが存在する可能性がある。

7. 本件信用格付に利用した主要な情報の概要および提供者:

・ 格付関係者が提供した監査済財務諸表

・ 格付関係者が提供した業績、経営方針などに関する資料および説明

・ 格付関係者が提供した格付対象の商品内容に関する書類

8. 利用した主要な情報の品質を確保するために講じられた措置の概要:

J C R は、信用格付の審査の基礎をなす情報の品質確保についての方針を定めている。本件信用格付においては、

独立監査人による監査、発行体もしくは中立的な機関による対外公表、または担当格付アナリストによる検証など、

当該方針が求める要件を満たした情報を、審査の基礎をなす情報として利用した。

9. J C R に対して直近 1 年以内に講じられた監督上の措置:なし

■留意事項

本文書に記載された情報は、J C Rが、発行体および正確で信頼すべき情報源から入手したものです。ただし、当該情報には、人為的、機械的、また

はその他の事由による誤りが存在する可能性があります。したがって、J C Rは、明示的であると黙示的であるとを問わず、当該情報の正確性、結果、

的確性、適時性、完全性、市場性、特定の目的への適合性について、一切表明保証するものではなく、また、J C Rは、当該情報の誤り、遺漏、また

は当該情報を使用した結果について、一切責任を負いません。J C R は、いかなる状況においても、当該情報のあらゆる使用から生じうる、機会損失、

金銭的損失を含むあらゆる種類の、特別損害、間接損害、付随的損害、派生的損害について、契約責任、不法行為責任、無過失責任その他責任原因

のいかんを問わず、また、当該損害が予見可能であると予見不可能であるとを問わず、一切責任を負いません。また、J C Rの格付は意見の表明であ

って、事実の表明ではなく、信用リスクの判断や個別の債券、コマーシャルペーパー等の購入、売却、保有の意思決定に関して何らの推奨をするも

のでもありません。J C Rの格付は、情報の変更、情報の不足その他の事由により変更、中断、または撤回されることがあります。格付は原則として

発行体より手数料をいただいて行っております。J C Rの格付データを含め、本文書に係る一切の権利は、J C Rが保有しています。J C Rの格付データ

を含め、本文書の一部または全部を問わず、J C R に無断で複製、翻案、改変等をすることは禁じられています。

■用語解説

予備格付:予備格付とは、格付対象の重要な発行条件が確定していない段階で予備的な評価として付与する格付です。発行条件が確定した場合には 当該条件を確認し改めて格付を付与しますが、発行条件の内容等によっては、当該格付の水準は予備格付の水準と異なることがあります。

■NR S R O 登録状況

J C R は、米国証券取引委員会の定める NRSRO(Nationally Recognized Statistical Rating O rganization)の 5 つの信用格付クラスのうち、以下の 4 クラ スに登録しています。(1)金融機関、ブローカー・ディーラー、(2)保険会社、(3)一般事業法人、(4)政府・地方自治体。

■ 本件に関するお問い合わせ先

参照

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